少子高齢化社会の自転車って?[vol.2]

3月の自転車研究会で語られたもう一つのテーマは「高齢化社会の自転車」。

高齢になると、自転車に乗っても、ふらつきやすく、危険を察知しても、ブレーキが遅れたり、しっかりかけられなくなってしまいがちなのだそうです。

年を取るにつれ筋肉が萎縮していき、結果、転倒しやすくなってしまうのですが、自転車に乗ることで、下半身の筋肉が鍛えられ、転倒防止につながるため、自転車の活用は推進されるべきなのですが、それに加え、メンタルの面でも、自転車で出歩くことは、プラスの効果が大きいそうです。

高齢の方でも安全に乗れるような工夫を施した自転車の開発も、必要なのかもしれませんね。

また、変形性関節症などで、うまくペダルを回せない方のために、左右のクランクの長さを変えている自転車も紹介されていました。関節の状態が改善されて来たら、左右を、同じ長さに戻すこともできるそうです。

一見、普通の低床軽快車だが... 左右のクランク長が異なる

手作りのため、月に11台以上は生産できないそうですが、2,3ヶ月待ちの人気だそうです。見えないところに悩みを抱えている方が、多くいらっしゃるということですね…

高齢になると、自動車の運転には、不安を感じる方も多いようです。そんなときでも、下肢の筋肉を刺激し、活動範囲を広げてくれる自転車は、すばらしい道具になってくれることでしょう。

誰しもが、年月とともに、老いていくもの。「老い」の問題は、避けては通れないものです。これからの社会に求められる自転車とは、どのようなものなのか、視野を広げて、考えていく必要がありそうですね。