Wheels Blog : Persons

ボサノヴァシンガー+サイクリスト!小泉ニロさん

どこかエキゾチックな香りも漂う小泉ニロさん。
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小柄なカラダで、ギターを抱えて、椅子に腰掛けて、
やさしい微笑みを浮かべながら、ボサノヴァを歌う姿を見て、
その美しさに、ほぅ、と、思わずため息を付きました。
長く伸ばした髪が、ふんわりと肩を包み込み、
なんとも優美で、ステキです。

歌手としても着々と人気と評判を高めている彼女ですが、
自転車にも、深い関心を持っており、今年4月からは
「ふたつの輪」というフリーマガジンを創刊してしまったほど!

この「ふたつの輪」で、ニロさんが目指すのは「自転車の復権」。
自転車保有台数では、トップレベルの国でありながら、
自転車は、クルマと比べると、使い捨てのビニール傘のように
「下等」のものとして扱われているのが残念でならないそうです。

さらには、国内の放置自転車など、自転車を取り巻く問題にも
心を傷めているようです。

安心して、自転車に乗れて、
自転車の魅力を感じられるような環境を作って行くことを
考えていく、ということが、この雑誌のテーマとのこと。

現在は、第2号までが発行されており、
イベント会場などのほか、ウェブでも閲覧できるようになっています。
国内だけではなく、海外からの情報も掲載されていたり、
なかなか、読み応えのある内容になっています。
次号も期待したいですね。

私生活でも、移動には自転車を使っているというニロさん。
メインはクロスバイクとのことですが、
乗るぞ!というときは、ロードで走りに行くこともあるそうです。
ニロさんは、「レイクタウポサイクルチャレンジ」というニュージーランドの
ハードなロングライドも完走したほど、しっかり乗れるサイクリスト。
最近、自然の中を走るマウンテンバイクも大好きになったとか。

これからも、ご自身で自転車を楽しみながら、
歌に、編集に、精力的に活動して行ってほしいですね!

小泉ニロさん公式サイト

ハンドサイクル、1200kmへの挑戦!

自転車は足でペダルを回して進むもの…
ですが、足の代わりに、手でを回す自転車に出会いました。

ハンドサイクル。
この乗り物に乗って、東京から福岡まで
1200kmを走るという壮大な挑戦をする方がいます。

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挑戦者は、永野明さん(写真)。

脳性マヒのため、脚が思うように動かないそうですが、
両手でこのハンドルを回すことで前に進むこの自転車で
出身地である福岡まで走り「バリアフリー」の実現を訴えたいそうです。

「TE-DEマラソン2008」と題したこの挑戦は
10月10日に東京日本橋をスタートし、毎日110~140kmを走り、
10日目には福岡のZEPP FUKUOKAにゴールしようというもの。

普通の脚力を使う自転車であっても、毎日100km以上を走るのは、
たやすいことではないでしょう。
ましてや、腕を使ってのこの長旅。
雨や風など気象条件なども考えれば、どれほどのことなのか、想像もできません。

動機は?と伺うと、冗談めかして
「テレビでハンドサイクルで走っている人を見たので、思いつきで」
と笑っていましたが
「2006年に挑戦を決めてから、完走のためのトレーニングは積んで来た」
と語っていました。
現在は印刷会社に勤務され、片道20kmを自転車通勤されているそうです。

バリアフリーがうたわれ始めてから、長い時間が経ちましたが、
本当にニーズにあったインフラが整えられているかといえば、
まだまだ不十分と言えるエリアが多く残されているのが実情でしょう。

永野さんは、この挑戦を通し、障害を持たれた方、高齢者の方に必要なインフラの
整備を訴え、さらに、地方自治体などにバリアフリー整備の
提案をしていきたいそうです。

もう一つ、驚いたのは、このハンドサイクルはドイツ製で、
ドイツでは、市販されているということ。

日本は、いろいろな意味で、障害を持った方が
自由に楽しめる環境整備が遅れているのですね。

永野さんは、障害者スポーツの裾野拡大も訴えて行きたいそうです。

この永野さんの挑戦のサイト「TE-DEマラソン2008」と
TE-DEマラソン中継サイト「モバチュウ
では、動画などを用いた途中経過の更新もあるそうですし、
いろいろな情報が載せられています。
チェックしてみてください。

永野さんは、障害者プロレスを主催しており、
基礎体力には自信があるそうですが、
肉体的にも、精神的にも、ハードな挑戦になることは、間違いありません。
走行ルート上にお住まいの方は、サイトで永野さんの進行状況を確認しつつ、
ぜひ、街頭でのご声援をお願いいたします。

また、支援金も集めていらっしゃるそうです。
永野さんの挑戦を支援したいという方は、ご協力をお願いいたします。
永野さんのこの挑戦、応援して行きましょう!

永野さん走行ルート(予定)
1日目 東京・日本橋ー品川ー川崎ー横浜ー小田原ー熱海(110km)
2日目 熱海ー三島ー清水ー焼津ー御前崎(135km)
3日目 御前崎ー浜松ー浜名湖ー豊橋ー岡崎(120km)
4日目 岡崎ー名古屋ー大垣ー関ヶ原ー米原ー彦根(120km)
5日目 彦根ー栗東ー大津ー京都ー大阪ー西宮ー三宮(140km)
6日目 三宮ー明石ー曽根ー相生ー赤穂ー岡山(140km)
7日目 岡山ー倉敷ー福山ー尾道ー三原ー竹原ー安芸津(130km)
8日目 安芸津ー呉ー広島ー岩国ー柳井ー光市(135km)
9日目 光市ー徳山ー新山口ー宇部ー下関(130km)
10日目 下関ー門司ー福岡(ZEPP FUKUOKA)(100km)

スピニングマスター!館兄

スピニングって、ご存知ですか?

スタジオ、時には屋外スペースで、固定式の自転車にみんなで乗って、インストラクターの指示に従い、音楽やリズムに合わせて、ペダルを回すエクササイズ…と書くと、あまりエキサイティングでないかもしれませんが、参加してみると、びっくりするくらい楽しくて、すっきりリフレッシュできるのです。スピニングから自転車に乗り始めたと言う方もいるくらい!

スピニングは21年前に、アメリカで生まれました。館正訓さん、通称「館兄」は、日本のスピニングの 創世記からインストラクターを務めていらっしゃいますが、今回、日本人として初めて“マスターインストラクター”となりました。マスターインストラクターとは、本国アメリカが認定する、インストラクターにとってのインストラクター。つまり、日本スピニング界を牽引する役割なのです。tachi.jpgこの写真は、ちょっとまじめな表情をしていますが、実際は、いつも笑顔!とびっきりフレンドリーな方です。

去る6月18日、東京ビックサイト近くのホテルを会場に、館兄が登場するスピニングのデモンストレーションが行われました。

スピニングに使われるのは、こんなバイク。ビンディングかトゥークリップで足を固定し、ギアの重さは赤いネジで自由に変えられます。ポジションはロードと同じだから、太ももの裏やお尻まで、しっかり鍛えられます!このスピニングで、ライドのスキルが飛躍的に上がったという方も。ブレーキレバーはなく、逆回転で止まる構造です。
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定員30名の参加型デモだったのですが、今回はサラさんと二人でレッスンを引っ張っていました。

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リズムのいい音楽が流れ始めると、皆でペダリング。地味な作業のようですが、フィットネスのスタジオエクササイズと同じように、とても盛り上がるんです。気持ちのいい汗をかき、気分も爽快、エクササイズ効果は、抜群!

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館兄とサラさんに、スピニングの優れた点を伺ったところ、「(固定式だから)落車の心配もなく、どんな人でも、自分に合った強度で、安全に参加できるところ。」とのこと。 

実際に外を走るとなると、体力の差、スピードの差もあり、なかなか難しいのですが、スピニングなら、女性も、男性も、高齢の方も、参加した皆が、同じ盛り上がりを共有しながら、自分のカラダに効く強度でエクササイズができるのです。しかも、盛り上げ上手なインストラクターのクラスなら、めちゃめちゃ楽しい! 

館兄は「和」を活かし、和太鼓を取り入れたスピニングなども行っている、日本スピニング界のパイオニア。アメリカでも一目も二目も置かれている存在です。これから、日本でもじわじわとブームがやってくる予感も漂っています。館兄が背負うところは、重いかもしれませんが、これからの活動にも期待したいですね!

館兄の専門分野はスピニングにとどまらず、生粋の「自転車乗り」。実は、MTBトレイルや、サイクリング、セミナーなど”happy ride”と銘打ったトレックストア福岡 のイベントにも登場しているのです。
言うまでもなく、スピニングマスター館兄のガイド力は抜群です!お近くの方、こんなチャンスを逃さず、ぜひぜひ、参加してくださいね。館兄から、得るものは大きい、と思いますよ!

自然体のボサノヴァシンガーMADOKAさん

ボサノヴァというジャンルの音楽をご存知ですか?今から50年ほど前、ブラジルで生まれたもので、独特の奏法のギターに、ちょっとささやくような軽いポルトガル語の歌が乗った、日本でも人気のある音楽です。

先日、ご縁あって、トレックストア福岡のオープンイベントで生ライブを披露してくれた、福岡出身のボサノヴァシンガー、MADOKA(まどか)さん。ポルトガル語の発音は、ブラジル人も驚くほどだとか。カラダから溢れ出て来るメロディーを、愛おしむように歌っている姿が、ともかくキレイでした。
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どうしてボサノヴァを歌っていらっしゃるのか伺うと「気付いたらそこにあったので、何も考えず、当たり前のように歌っていたんです」と、自然体の笑顔で答えてくれました。

MADOKAさんによると、ボサノヴァの魅力とは「ボサノヴァには、風景が描き込まれているんです。歌っていると、景色や、風などが広がって行く。リズムやメロディーの心地よさも 魅力ですね。」

でも、それって、サイクリストが感じる自転車に乗っているときの感覚と似ているかも。そんな話をすると、MADOKAさんは、笑顔でうんうんと頷きました。「だから、自転車にもすごく興味があるんです。すてきな景色の中を走ったら、とっても気持ちいいんだろうなって。」

昨年、地元福岡の屋外イベントで歌うチャンスがあり、自然の中で歌うことの楽しさを深く感じたとか。「今はYOGAをやっているけど、これから自転車にもチャレンジしてみたいです。」目をキラキラ輝かせて、笑顔で語ってくれたMADOKAさん。自転車が、さらに音楽の幅を広げてくれるかもしれませんね。
ぜひ、自転車を楽しんでくださいね。そしてまた、心地よい歌を聴かせてほしいな。

街を作るサイクリスト、千葉先生

このコーナーでは、自転車に関係するステキなひとたちをご紹介して行きます。
まずはじめにご紹介するのは、建築家の千葉学先生です。
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*表富士自転車登山競争大会出走前、富士山をバックに。

現在、所有されている自転車は9台(!)というサイクリストで、お忙しいスケジュールの間を縫って、サイクリングに出かけたり、イベントに参加されたりしています。このスリムな体型から予想できるように、その走りも、なかなかのもの!

建築家、そして自転車のすばらしさを知っている立場として、現在は自転車と共存できる街作りなどのプロジェクトも視野に入れて活動をされています。
たとえば、ニッポンの象徴、富士山の裾野、富士宮市。観光資源も豊富なこのエリアですが、今は自動車中心のこの街を、自転車で移動する人の視点で、街の様々な拠点を設計して行ったら?自転車くらいのスピードで街を計画していけば、これからの日本の街を考えていくうえで、いいモデルになるのではないかと考えていらっしゃるそうです。

また、3月には、先生が設計を手がけた「ウィークエンドハウス アレイ」という商業&居住スペースを兼ねた複合施設が、鎌倉七里ガ浜にオープンしました。目の前は海、右手には富士山…という絶好のロケーション。窓を広く取った開放的なデザインは、都会的でありながら、自然とも共生している…不思議に魅力的な建物です。地域に密着しながら、新しいライフスタイルを提案できたらという思いを込めて設計されたそうです。

ここは、休日には多くのサイクリストが駆け抜けるエリアですが、ゆくゆくはここをサイクリストの「よりどころ」的スポットにして、自転車に興味のある子供たちにも、乗り方を教わったり、乗りに行くチャンスを与えられるような場所にしていきたいそうです。

ご専門のすばらしいお仕事を着々と重ねながらも、ご自身の楽しみも忘れず、広いビジョンと、夢を持って活動していらっしゃる千葉先生は、語り口もソフトで、とてもステキな先生です。先生の活動や、富士宮の計画、七里ケ浜の施設などについては、また改めてレポートしたいと思います!

千葉学(ちば まなぶ)氏
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 準教授
千葉学建築計画事務所 代表